洞爺湖サミットが今日開催されますが、
環境問題と食糧問題を考えるというのが趣旨だそうだが、
それは、それで間違いないらしいのですが、内実は
G8にフランスの強い後押しで中国の加入を認めることらしいです。
調べてみたらこんな記事を見つけました。
「行方不明の日本」
英紙フィナンシャル・タイムズ サミット控え辛口批評
論評は「日本は世界で2番目に強力な経済を持ちながら、政治的には姿を見せていないも同然だ」とし、「サミット主催者の福田康夫(首相)はベルリンからブエノスアイレスまで(新聞の)1面に登場するだろう。それが閉幕したとき、日本は影の中に戻っていきかねない」と警告した。
論評は「台頭する大国、成熟した大国とも、各国政府はかつてなく時間をかけて、地政学的展望を探し求めるべく占いの水晶玉に見入っている」とし、そうした取り組みにおける日本の不在を指摘し、「そればかりか、新しい秩序における日本の地位は滅多に、仲間の国々からの言及にすら値しない」と断じている。
論評は、世界の力の均衡が急速に変化しつつあるとし、「
アジアの世紀とは中国とインドのことだ」と、日本に代わって両国が台頭してきたと言明している。
中 略
論評は「日本の最大の利益は、規範に基づく国際秩序を強化、拡大して、中国などの新興国を組み入れることにあると思う。何にも増して、世界のこの地域は強固な相互安保体制を必要とする」などと、日本の将来の選択肢も提示、「
羅針盤なき国家」からの脱却へ向けた決断を促している。
こんな風に日本は思われているのね。
確かにこれからのアジアは人的にも地下資源的にも
中国とインドが今後強い影響力を持っていくことは間違いない。
何といっても市場が大きいですものね。
日本人は優しいからね、遠慮という文化があるし。
はっきりとものを言うべきではないという文化もあるから
これが外国の人からは理解しにくいでしょう。
それにしても「行方不明の日本」とは皮肉たっぷりだ。
もし中国やインドの大臣や国家主席に
「あなたの国は今後、どのようになりたいですか?」
と聞くと、はっきり言うのじゃないかなぁ。
例えば
「世界一の経済発展をする国になりたい」とか
「アジアのリーダーになりたい」とか。
中国はG8に入りたい、と外交上関わりの深い
フランスに頼んだと言われています。
G8に入っておけば二つの問題を有利に進められるからですね。
中国が入ればインドもそしてブラジルも、となって来るでしょう。
それだけ切迫しているってことですね。
例えば、地球という学校に
アジアと北米とEU、・・・・というクラスがあって。
生徒会は組織が大きすぎてクラスの意見が反映しないから
今の学校の中ですごくがんばって成果を出している
クラスの代表者会をすることになりました。
議題は校内美化と給食費の問題です。
それでクラスの代表を出してください、となったとします。
北米はすごくリーダーになりたい人がいるのですぐ決まりました。
EUもいつものリーダーに任せときます、とこれもすぐ決まりました。
アジアは本当は発言力も体力もある人がいるけど、
この人はあまりものを言いません。
EUや北米クラスの代表はそれが歯がゆくてなりません。
最初はものを言わせようとしていたけれど、
最近ではアジアクラスの他の二人が力をつけてきたので、
その人達に話をすることが多くなりました。
もしこれで代表者会がうまく進んだとなると
ますます日本の立場はあいまいになっていく気がする。
リーダーになりたい人がいるから、
これからもその二人が出て行くでしょう。
発言力も体力もあるのにもったいない。
しっかりものを言って、きちんと自己主張もして
進めていかないといけないと思います。
アニメや漫画だけに国際評価を任せず、政治でも胸を張って
ものを言っていかないと。そこでも評価されないと。
幕末の日本は政治的にも一流だった。
高杉晋作なんか一人でイギリスと外交したし、
陸奥宗光はカミソリ外相といわれた。
やればできるんだよ。
アフリカにもたくさん貢献して
評価している国もたくさんあるんだから。
これからの各国の重要事項は食料とエネルギーの取り合いだから
ものを言わないと両方とも入ってこないようになる。
この件はワンポイント英会話で外国の人が洞爺湖サミットを
どう思っているか聞いてみたいです。
posted by フリーダム at 05:26|
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